この料理の概要はやや複雑なのですが、要約すると「タンドリーチキンをカレーにしたもの」という説明でいいと思います。
インド料理のようですが、発案されたのは1960年代のイギリスのインド料理屋であると言われています。
日本人がタンドリーチキンとして認識している料理の多くは「チキンティッカ」という料理で、本場インドでは骨付き肉以外は「タンドリーチキン」とは言いません。
イギリス人は、パサパサした肉をそのまま食べるというスタイルがあまり合わないらしく、チキンティッカをそのまま出しても「ソースを掛け忘れているよ」と言われてしまうのもしばしばであったそうです。
そこでインド人のシェフが、チキンティッカにグレービーなカレーソースをかけて煮込み料理のように改変し、イギリス人の口にも合うようにしたのがこの、「チキンティッカマサラ」です。
一度調理済みの料理をさらに調理するという2度手間な料理ですが、その手間に見合う美味しさです。
神戸スパイス スパイス 5点セット【100g各1袋】 コリアンダーパウダー ガラムマサラ ターメリックパウダー クミンシード カイエンペッパー スターター スパイスセット 業務用
チキンの本格スパイスカレー オールインワンスパイスカレー 6人前(3人前×2)
材料
2人分
●チキンティッカ
鶏胸肉 2枚 ※鶏もも肉でも可
にんにく 2片
しょうが 1片
タマネギ Sサイズ 半分
プレーンヨーグルト 大さじ3
岩塩 小さじ1
リンゴジャム 小さじ1
ケチャップ 小さじ1
コリアンダーパウダー 大さじ1シナモンパウダー 小さじ1/2
クミンパウダー 大さじ1
カスリメティ 小さじ1 ※あれば
ターメリック 小さじ1
粉唐辛子(甘口) 小さじ1/2一味唐辛子(中辛) 小さじ1/2
ガラムマサラ 小さじ1/2
黒胡椒 小さじ1/2
レモン果汁 大さじ1
パプリカパウダー 小さじ2ギー 小さじ1 ※なければバターかチキンオイル使う。
●グレービーマサラソース
ニンニク 2片
ショウガ 1片
タマネギ Mサイズ 1個
コリアンダーの葉(パクチー) 2株
クミンパウダー 大さじ1
コリアンダーパウダー 大さじ1
粉唐辛子(甘口) 小さじ1/2
一味唐辛子(中辛) 小さじ1/2
パプリカパウダー 小さじ2
岩塩 小さじ1
黒胡椒 小さじ1/2
ピーナッツバター 大さじ1
鶏ガラスープ 200cc
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作り方
鶏肉を皮付きのままぶつ切りにします。
ビニール袋を用意し、鶏肉を入れます。
たまねぎ、しょうが、にんにくをおろし金ですりおろして袋に入れます。
コリアンダーパウダー、シナモンパウダー、クミンパウダー、ターメリックパウダー、カスリメティ、ガラムマサラ、粉唐辛子(甘口)、一味唐辛子(中辛)、パプリカパウダー、黒胡椒、ケチャップ、リンゴジャム、レモン果汁を入れます。
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カスリメティは、日本ではあまり聞き慣れないスパイスですが、北インドでは定番のスパイスです。独特の良い芳香がし、マサラ料理がより本格的になります。
タマネギをおろすのが面倒な場合は、オニオンパウダーが楽で良いです。
袋の口を軽く縛り、よく揉み込んでなじませたら常温で30分ほど漬け込みます。
塩は浸透圧で肉汁を出して、肉を固くしてしまうので、この段階では入れません。
30分ほどしたら、袋を開けます。
30分経ったら袋を開けて、ヨーグルトを入れます。
再度袋の口を閉め、もんでよくなじませたら、常温でさらに30分か、冷蔵庫で1時間~1日以上漬け込みます。
漬け込み時間は決まっていないので、かなり時間を掛けても美味しく仕上がります。
この状態で冷凍庫で保存も可能です。
炒め鍋を中火にかけ、ギーを入れて馴染ませておきます。
どちらも無い場合はバターや、チー油(鶏油)でもいいです。
袋の中を全て鍋に移して、岩塩を加え、煮込みます。
塩気の調整はここでのみなので、塩の入れすぎ、少なすぎに注意して下さい。
10分ほど煮込んで鶏肉にしっかりと火を通します。
焦げそうなら、火加減を落として下さい。
軽く押して肉の弾力が固くなってきたら大体良いです。
串打ちをする為に、鍋の中身を全て、皿の上に移して20分ほど置いて冷まします。
チキンティッカを冷ましている間にグレービーソースを作る準備をします。
ニンニクをみじん切りにします。
ショウガをみじん切りにします。
タマネギをあらみじん切りにします。
コリアンダーの葉(パクチー)を刻んでおきます。
チキンティッカが冷めたら、バーベキュー串などに串打ちをします。
ターメリックの黄色い色素がまな板など着くと落ちにくいので、バットの上などで串打ちをすると良いと思います。
串打ちが出来たら、コンロを中火にして直火で焦げ目を着けます。
既に火は通っているので火を通すのではなく、焦げ目を着ける事を意識して焼いて下さい。
直火で焦げ目を着けると、お店の焼き鳥のような独特の香ばしさが出ます。
コンロがIH式で直火が使えない場合はグリルで焼いて下さい。
串打ちした肉をグリルにセットして、中火にかけ、両面に焼き色が着くまで焼きます。
写真のようにしっかりと焦げ目がつくように、串をくるくる回しながら、焼いて下さい。
焦げ目がついたら、チキンティッカを串から外して、皿に盛っておきます。
炒め鍋を一度洗って、中弱火にかけ、ギーかもしくはバターを入れて馴染ませます。
ショウガ、ニンニクを入れます。
3分ほどしっかり炒めます。
タマネギを入れます。
少し色づくまで、中弱火で8分間炒めます。
飴色になるまでやる必要はありません。
粉唐辛子(甘口)、粉唐辛子(中辛)、パプリカパウダー、コリアンダーパウダー、クミンパウダー、ピーナッツバター、コリアンダーの葉(パクチー)を入れます。
コリアンダーの葉(パクチー)は最後に添えるので、全部加えず、少し残します。
火加減を弱火に落として2分炒めます。
鶏ガラスープを入れ、岩塩、黒胡椒で味を整えます。
チキンティッカを鍋に入れます。
鍋に蓋をして弱火で8分ほど煮込んで、味を馴染ませます。
お皿によそってコリアンダーの葉(パクチー)を散らせば、チキンティッカマサラの出来上がりです。
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