イタリアの港町ナポリにはナポリタンというメニューは無く、完全な和製洋食という事実は割と今では周知されているのではないでしょうか。
最近ではホールトマトやトマトピューレを使った少しオサレなナポリタンのレシピも見受けられますが、このレシピではトマトケチャップを大量に使った昔ながらのナポリタンにしてみます。
ナポリタンをイタリア風にアルデンテなパスタで作ってみたところ「美味しくないし、なんか違うな?」と思うことがあるかも知れませんが、イタリア式のアルデンテというパスタ茹で方は、日本式パスタ料理の「ナポリタン」という料理にはむしろ邪道で、茹でた後一度冷ましてコシが無くなったパスタをソースと一緒に炒める、という洋食屋さん式の作り方をすると、懐かしの美味しいナポリタンの味になるでしょう。
予め作っておいたパスタとソースを炒めて出すだけ、というやり方は洋食屋という回転の早い業務の中でとても理にかなっており、それでなおかつ美味しいので感心します。
マ・マー リッチセレクト 香ばしソーセージのナポリタン 240g×6個
日本全国 懐かしくておいしい! ナポリタン大図鑑 (日本語) 単行本 – 2013/8/21
材料
2~3人分
スパゲッティ 400g
ケチャップ 150cc
ウィンナーソーセージ 200g
ピーマン 2個
タマネギ Lサイズ 1個
マッシュルーム 6~10個
ニンニク 1片
岩塩 少々
コンソメパウダー 小さじ1
ウスターソース 小さじ1
黒胡椒 少々
バター 20g
パルメザンチーズ 少々
ピュアオリーブオイル 大さじ1 ※より昭和風にするならサラダオイルを使う。
食塩 大さじ2 ※パスタ茹で用
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作り方
ナポリタンはソースではなく、最初に予めパスタを作っておきます。
寸胴に水を張り強火にかけます。
パスタを茹でるお湯が沸騰してきたら、食塩とスパゲッティを入れ、火を中火にします。
グラグラとは茹でずに、フツフツとした湯加減で静かに茹でます。
パスタを芯が無くなるまでしっかり茹でます。イタリア式のようにアルデンテにはしません。
茹で上がったら、ザルにあけて流水で揉み洗いし、シメておきます。
麺をビニール袋に入れて、オリーブオイルかサラダ油を小さじ1ほど入れて、よく馴染ませて、袋の口を閉めて冷蔵庫に1時間以上入れておきます。
ウィンナー・ソーセージを斜めに小切りにしておきます。
ピーマンは半分に切り、わたを抜いて、5~10mmくらいに横に切ります。
マッシュルームは石づきを切り落として、5mmくらいに薄切りにします。
材料をバットなどに一纏めにしておきます。
タマネギを1~2mmくらいの薄切りにします。
炒め用の鍋にオリーブオイルを入れて、ニンニクを入れ、極弱火にかけて焦げないように油に香りを移します。
タマネギを入れて、火を中弱火に上げて、5分ほど透明になるまで炒めます。
ウィンナー・ソーセージ、ピーマン、マッシュルームを加えます。
ピーマン、マッシュルームに軽く火が通るまで、3分ほど中弱火で炒めます。
ケチャップ、ウスターソース、コンソメパウダー、岩塩、黒胡椒を入れます。
ケチャップの水分がよく飛ぶまで、2分ほど中弱火で炒めます。
ここで水分を飛ばさないと、ベチャっとした仕上がりになります。
また、ケチャップはよく炒める事で酸味が飛び、香ばしさも出ます。
ケチャップの水分が飛んだら、火を止めてバターを加えて香り付けして ナポリタンソースは出来上がりです。
油返ししたフライパンを用意し、弱火にかけ十分に暖めてから、冷蔵庫に入れておいたスパゲッティをフライパンに入れて、3分ほどしっかりと温まるまで炒めます。
ここで、焼きそばのように焼いてしまう事で、パスタの芯は柔らかく、外は固くなり、アルデンテとは逆になります。
これがスパゲッティ・ナポリタンの味のポイントです。
スパゲッティが温まったらナポリタンソースを加えます。最初は ナポリタン ソースは少なめにし、味を見ながら調整します。
混ぜながら炒め、味見をして味が薄いようなら、残りのナポリタンソース、ケチャップ、岩塩などを足して調整します。
平皿に盛り付け、パルメザンチーズを振りかければ出来上がりです。
お好みでタバスコソースを振ってお召し上がりください。
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